初見演奏の時のコツ♪弾いている音よりも少し先の音符を見て弾こう

2020年3月21日

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しろちゃん

初見演奏とかがんばって弾いてるんだけど、途中でたいていミスるんだよね。
どうすればいいのかな?

今日は初見演奏でミスらないコツについてお答えします。

弾いてるときは弾いてるとこよりも少し先の音符を見よう

もうこれが一番なんですけど、
演奏中に楽譜を見る時ってどこ見てるか、で違うんですよ。
弾いてる時に目がさまよってるアナタは特に気をつけましょう。

弾く前に見る箇所も大切ですけど、
途中でミスらない方法は、
弾いてるところより少し先を常に見ているが正解です。

不安だからと言って、弾いてるところを見ながらだと、
例えば、ド、レ、ミの順で楽譜が書かれていたとして、
(楽譜見る)ド→(弾く)ド→(楽譜見る)レ→(弾く)レ…の繰り返しで、とても余裕のある演奏なんてできませんよね。

この場合も、(楽譜見る)ド→(楽譜見る)レ→(弾く)ド→(楽譜見る)ミ→(弾く)レ…という方が、次に弾く音も分かっているし、気持ち的にもちょっと安心ですよね。

もちろん、エレクトーンですから3段譜。
初見の練習してるのならある程度はすでに楽譜も見慣れていると思いますけど、自由曲や課題曲よりも簡単な楽譜なんですからそこはがんばるしかありませんね。

初見演奏対策には楽譜の先を見る練習をするのが効果的

まずは弾いてる音の一つ先の音を目で追いながら演奏してみよう。
右手、左手…と別々ではなくて、ここは3段に書かれているそれぞれの音を瞬時に見ていく練習をしていきましょう。
くどいようだけど、初見の問題にでてくる楽譜はいつものテキストで弾いている自由曲や課題曲よりも簡単な楽譜なんだから怖がらないでね。
最初はちょっとドキドキするかもだけど大丈夫。
だって今弾いてる音はすでに見てるところですから。
最終目標は次の小節を見ながら演奏すること。
いきなりやるのは怖い?
怖いからこそ、一つ先の音、次は1拍先の音、という感じで少しずつ先を見る練習をしていこう。
目が慣れてくれば1拍に書かれている情報はすぐに頭に入ってくる。
コツコツ積み上げていけば弾けるようになるよ。

弾いているところより少し先を常に見ることができるようになると、初見演奏だけじゃなくて、他の曲を弾く時にも役立つよ。
試してみてね。

初見演奏のコツ。
予見を素早くしっかりすること

初見演奏のコツは予見の時にどれだけ楽譜情報を得られているかです
初見演奏ってどうやって弾いてるか、分かりますよね。
初見演奏する時は、たいてい予見する時間があります。状況や曲の長さにもよりますけど、
ヤマハのグレード試験だと初見演奏の予見時間は30秒くらいです。

初見演奏の予見時間に見ることは結構ある

初見演奏の予見の流れは以下の感じです

  1. 楽譜が示される
  2. 調号(何調なのか)確認
  3. 何拍子なのか確認
  4. 速度の表示も確認
  5. 弾くのがちょっと難しいところはないか探す(楽譜の黒色多そうなところとか)

ここら辺までを予見時間でやって、その後音色をセットし弾き始めます。
試験だったら、途中で止まることは減点ですから、できるだけ止まらないように、でも速度表示に近いスピードは保たなければいけません。

鍵盤はたまにチラ見する程度にして、楽譜をしっかり見よう。

初見演奏は、いろんな曲を弾くことで展開がある程度予想できるところも出てきます。

ということは、宿題や弾けるようになった曲を弾くだけじゃなくて、遊び弾きもやったほうがいいってこと。

エレクトーンは色んな音が出せるっていうことで、その存在からしておもちゃ箱みたいでしょ。頭にふっと浮かんだメロディーを弾いてみたり、知ってる曲を簡単にアレンジしてみたり、いろんなことができるから楽しんで弾こうよ。

調号をみなきゃいけない理由

初見だけでもないですが、調号は弾く前にチェックすべき項目ですね。
それはなぜかというと、シャープやフラットなどの半音の位置もありますが、
長調なのか短調なのかで弾くイメージも変わります。
短調のものすごく悲しそうな曲なのに、明るいイメージの音色で弾いたり、元気のいい曲想なのに重々しく弾いたりしたらマイナス。曲もかわいそうだよね。

何拍子なのか確認する理由

拍子が違うとノリも変わります。マーチ風の曲をワルツのイメージで弾いたら変ですよね。
3拍子なのか、4拍子なのか、それとも2拍子なのか、テンポ感も変わってしまいますのでしっかり確認しましょう。

テンポ等の楽語表記を確認する理由

速い速度の曲だと、割と譜面が易しく見えることもあります。
楽譜を見て、よかった、わりと簡単だと思って弾き始めたら、実はアレグロの速度表示付いてたのにモデラートで弾いてしまっていた…なんてことになるとちょっと残念ですよね。
速度表示(早い遅い中くらい)なのか、イメージの楽語(元気にとか優しくとか)なのか、そこの点はしっかり確認しておく必要があります。

どうですか?30秒では調、拍子、速度などの楽語表記に加えて難所があればそこを見ておくのが精いっぱいで、楽譜の細かいところなんて弾きながら見ていくしかないのがよく分かりますよね。

初見演奏のコツ。
音色は曲のイメージに合わせて選ぼう

エレクトーンのテキストに載っている曲を練習していくうちに、「こういう曲想の時にはこういう音色を選んだらしっくりする」ということをまずは耳が覚えていきます。
音色の名前と音のイメージが合うようになるのはそれより後。

自宅で自分の世界に浸って弾いてるときはそんなの気にしないでいろいろ音を選んでみよう。
しっくりこなかったら、そのメロディが持つイメージにその音は合ってないということ。

まずは自分でいろいろやってみるのが一番だよね。
練習の時はいっぱい失敗しても大丈夫。

音色はベーシックなもので考えよう

メロディが持つイメージが
いろいろあるかもだけど、

基本的には
明るい
暗い
元気
静か
くらいのものを考えておけばいいよ。

明るいイメージ、元気なイメージなら
ブラス系でまとめる

上鍵盤:ブラス系+トランペットとか
下鍵盤:ブラス系
足鍵盤:チューバ

暗いイメージ、静かなイメージだったら、
ストリングス系をメインにする

上鍵盤:ストリングス系+フルートとか
下鍵盤:ストリングス系
足鍵盤:コントラバス

こんな感じで、大ざっぱに最低2種類は考えておく。
楽譜そのもを見て「この曲ならメロディはオーボエの音しかありえない!」などと何かが降ってきたらその音を選んでみるのもあり。

自分が実際に弾いてみて、しっくりする音色を選ぼうね。

余談ですが私が個人的に好きな組み合わせは
上鍵盤:クラリネット+フルート
下鍵盤:ストリングス系
足鍵盤:コントラバス

これけっこう長調でも短調でもいけます。

避けた方がいい音色

初見演奏の時は奇をてらわずにベーシックなものがいいんですけれど、耳慣れた音色でも初見の時には向かない音色があります。
その中でも避けた方がいい音色は

上鍵盤:リード音色のみにする
下鍵盤:ピアノ系
足鍵盤:ギター系やベース系

これがなぜか?と言いますと、これ、楽譜によってはすごくマイナスポイントになりやすいから。

上鍵盤をリード音色のみにすると
曲の途中で、気付かなかった和音がもしメロディとしてあった場合、リード音色だけだと高い方の音だけが発音されてしまい、弾いてるけど低い方の音は鳴らないという悲しいことになってしまうから。
メロディ=単音しかない、なんて思い込みはこの際捨ててしまいましょう
下鍵盤をピアノ系にしてしまうと
ピアノ系は和音も鳴るし、曲のイメージにも合うならいいじゃない?と思ったらアウト。
ピアノの音色も曲を選びます。
ピアノって減衰音ですから全音符などの伸ばす音符が多用されてる楽譜だと、途中で音が消えちゃいますよね。細かく刻みがあるバッキングの時はともかく、初見の時には避けておいた方がいい音色です。
足鍵盤がギター系やベース系だと
下鍵盤のところでピアノ系音色は避けた方がいいのと同じ理由の減衰音使用だからです。

というわけで、基本的にはどの鍵盤にも減衰音とリード音色のみは避けた方がいいということです。
初見で弾く時は見逃してた箇所とかを弾いてる最中に気付くことも良くあります。
そのときに対処できるように少しでも安心できる音色を選んでおきましょう。

初見演奏は恐れずに弾け

最後に、初見演奏は弾き始めたら最後の音を弾くまでずっと緊張状態だと思いますが、
怖がらずに弾いてください。
試験官の先生方もうまく弾けることを内心祈りながら聴いているのです。
決して受験者の失敗を待ち望んで聴いているわけではありません。

初見演奏の問題集なども数をこなすことで実際の試験で慌てずに弾けるようになります。

積み重ねてきた練習と予見と音色でうまく弾けるようにがんばってください。

私もあなたがうまく弾けることを願っています。

がんばるのはアナタ自身ですからね。
がんばって!

ではまた☆

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